RSpecにおける特定のディレクトリを除外する方法、設定について
はじめに
テストの実行時に特定のディレクトリやファイルを除外する方法を解説します。
今回の例では、spec/animals
ディレクトリを通常のテスト実行時に除外し、カスタムのrakeタスクでのみ実行する方法を示します。
RSpecの設定変更
設定ファイルの編集
spec_helper.rb
またはrails_helper.rb
に以下の設定を追加します。
# 通常のテスト実行時にspec/animalsディレクトリを除外 RSpec.configure do |config| config.filter_run_excluding animals: true unless ENV['CUSTOM_TEST_EXECUTION'] end
filter_run_excluding はRSpecの設定メソッドの一つで、指定したメタデータを持つテストを実行から除外するために使用されます。
filter_run_excluding の基本的な使い方
RSpecのテストにはメタデータを指定することができます。このメタデータを利用して、特定のテストのみを実行したり、特定のテストを実行から除外したりすることができます。
filter_run_excluding は、指定したメタデータを持つテストを実行から除外するためのメソッドです。
例えば、以下のように設定すると、slow: true
というメタデータを持つテストは実行から除外されます。
RSpec.configure do |config| config.filter_run_excluding slow: true end
この設定がある場合、以下のように slow: true
というメタデータを持つテストは実行されません。
it "does something slow", slow: true do # このテストは実行されない end
テストファイルへのタグ追加
タグの追加
spec/animals
ディレクトリ内の各テストファイルにタグを追加します。
# spec/animals/cat_spec.rb RSpec.describe Cat, animals: true do # テスト内容 end
Rakeタスクの作成
カスタムRakeタスク
カスタムのrakeタスクを作成し、このタスクを実行する際にのみspec/animals
ディレクトリのテストを実行します。
# lib/tasks/custom_test.rake namespace :custom_test do desc '特定のディレクトリのテストを実行する' task :animals do ANIMALS = [:cat, :dog] ANIMALS.each do |animal| begin # 環境変数を設定 ENV['CUSTOM_TEST_EXECUTION'] = 'true' # テストの実行 Rake::Task["spec"].clear RSpec::Core::RakeTask.new(:spec) do |t| t.pattern = "./spec/animals/#{animal}_spec.rb" # テストファイルの指定 end Rake::Task["spec"].execute rescue => e puts "エラー: #{animal}のテスト中に問題が発生しました。エラー詳細: #{e.message}" end end # 環境変数のリセット ENV['CUSTOM_TEST_EXECUTION'] = nil end en
上記の手順に従うことで、通常のテスト実行時にはspec/animals
ディレクトリのテストが除外され、カスタムのrakeタスクを実行したときのみ該当のテストが実行されるようになります。
おしまい
コメント
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