HTTPメソッドの理解と適切な使用(PATCHとPUT)
はじめに
HTTPメソッドでリソースを更新する場合に一般的にPUTとPATCHが用いられます。
基本的にはPATCHを使ったほうが良いというイメージを持っていますが、結構なんとなくで使用しているなと思ったので調べてみました。
PUTメソッドの概要
PUTメソッドは、指定されたURIにリソースを作成または置換するために使用されます。
PUTリクエストは完全なリソースの表現を含む必要があります。つまり、リソースの一部のフィールドだけを更新するのではなく、リソース全体を新しい状態に更新します。
PATCHメソッドの概要
一方、PATCHメソッドは、リソースの部分的な更新を行うために使用されます。
PATCHリクエストは、リソースに対する変更のセットを含む必要があります。
これにより、リソースの一部だけを効率的に更新することが可能になります。
PUTとPATCHの違い
PUTとPATCHの主な違いは、リソースの更新の方法にあります。
PUTはリソース全ての上書きを行い、PATCHはリソースの部分的な更新を行います。
これは、PUTが冪等性(同じ操作を何度行っても結果が同じになる性質)を持つ一方、PATCHは冪等性を必ずしも持たないという違いにもつながります。
「何度その処理(PUTやPOST)をしても、もとのデータは変わらないこと」を冪等性と言います。
どちらを使用すべきか?
PUTとPATCHのどちらを使用すべきかは、更新したいリソースとその更新の性質によります。
リソース全体を新しい状態に更新する場合、または冪等性を保証したい場合はPUTを使用します。
一方、リソースの一部だけを更新したい場合や、ネットワーク帯域幅を節約したい場合はPATCHを使用します。
PUTを使用すべき具体的なケース
HTTPのPUTメソッドは、指定したリソースの現在の状態を完全に新しい状態に置き換える場合に使います。
例えばユーザーが自分のプロフィール情報(名前、メールアドレス、住所、電話番号など)を全て新しく入力し、それをサーバーに送信して全ての情報を更新する場合にPUTメソッドを使用します。
リクエスト例
PUT /users/123 HTTP/1.1 Host: example.com Content-Type: application/json { "name": "New Name", "email": "new-email@example.com", "address": "New Address", "phone": "123-456-7890" }
このリクエストは、IDが123のユーザーの全てのプロフィール情報を新しい値に更新します。
このとき、サーバーは新しい情報でユーザーのプロフィールを完全に置き換えます。
一部の情報だけを更新する場合(例えば、名前だけを変更するなど)は、PUTではなくPATCHメソッドを使用することが推奨されます。
おしまい
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