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こつこつと

URNとURLの違い

はじめに

URNの基本的な構造とそれぞれの部分が何を意味するのかを解説します。

URL

URL(Uniform Resource Locator)は、インターネット上のリソースがどこに存在するかを示すためのものです。

URLは、ウェブページのアドレスを指定するために最も一般的に使われる方法です。

例えば、https://www.example.com/path/to/pageというURLは、httpsというプロトコルを使用して、www.example.comというホストの/path/to/pageというパスにあるリソースを指し示しています。つまり、URLは「地図」のようなものです。

URNとは?

一方、URN(Uniform Resource Name)は、リソースの一意の名前を提供しますが、そのリソースが具体的にどこに存在するかは示しません。

URNは、リソースがどこに移動してもその名前が変わらないようにするためのもので、そのリソースを一意に識別することができます。

例えば、urn:isbn:1234567890というURNは、ISBN(国際標準図書番号)が1234567890である本を指し示しています。

このURNは、その本がどこに存在するか、どのようにアクセスするかについては何も言及していません。

それは単に、その本がどれであるかを一意に識別しているだけです。

URNの基本的な構造とそれぞれの部分が何を意味するのかを解説します。

URNの一例

以下のような形式の文字列がURNの一例です。

urn:isbn:0451450523

URNの構成要素

上記の例にはさまざまな部分が含まれています。それぞれの部分を見ていきましょう。

スキーム(Scheme

URNの最初の部分であり、コロン(:)で終わります。

このURNのスキームは urn です。

これはリソースがURNであることを示しています。

名前空間識別子(Namespace Identifier)

スキームに続く部分で、特定の名前空間を示します。

このURNの名前空間識別子は isbn です。

これはリソースが特定の名前空間、この場合は国際標準図書番号(ISBN)に属していることを示しています。

名前空間特異部(Namespace Specific String)

名前空間識別子に続く部分で、その名前空間内でリソースを一意に識別します。

このURNの名前空間特異部は 0451450523 です。

これは特定の本(この場合は、ISBNが0451450523の本)を一意に識別します。

以上がURNの構成要素とその機能になります。

URNはインターネット上のリソースを一意に識別するための重要なツールで、そのリソースが何であるかを示すことで、リソースが時間とともに移動してもその識別子が変わることはありません。

まとめ

  • URLとURNはインターネット上のリソースを指し示す方法で、URLはリソースの位置を示し、URNはリソースの一意の名前を提供する
  • URLはウェブページのアドレスを指定するために使われ、具体的なパスを示す一方、URNはリソースがどこにあるかは示さず、一意の識別子として機能する
  • URLはリソースの位置が変わると変更される「地図」のようなもので、アクセス方法を示す
  • URNは位置に関係なく一定で、リソースの永続的な名前、つまり「名前」のようなものを示す
  • URLとURNはそれぞれリソースの「場所」と「名前」を示す異なるものを表す