Vimの概要と主要コマンドまとめ
はじめに
多少は実践的にLinux使えるようになりたいと思い書籍「新しいLinuxの教科書」を読み進めています。
本記事では「新しいLinuxの教科書」で学んだ内容と別途気になって調べた内容や知識も含めアウトプットしていきます。
前回の記事の続きとなっております。
テキストファイルとバイナリファイル
コンピュータ上でデータを保存するためのファイル形式は基本的に2種類に分けることができます。
テキストファイル
人間が読める形式でデータが格納されます。
文字データのみを含むファイル形式で、ASCIIコードやUnicodeなどのテキストエンコーディング方式で表現されます。
バイナリファイル
人間が直接読めない2進数でデータが格納されます。
テキスト以外のデータ(画像、音声、動画、実行ファイル、データベースファイルなど)を含むファイル形式で、テキストエンコーディング方式で表現されない2進数データを含んでいます。
以下はcatコマンドの実行ファイルの中身をlessコマンドで表示させています。バイナリファイルはこういったファイルのことを指します。
# 実行 /bin ❯❯❯ less -f cat # 結果 <CA><FE><BA><BE>^@^@^@^B^A^@^@^G^@^@^@^C^@^@@^@^@^A^Q<C0>^@^@^@^N^A^@^@^L<80>^@^@^B^@^A<80>^@^@^@<D0><F0>^@^@^@^N^@^@^@^@^@^@^@^@^@^@^@^@^@^@^@^@> ^O<87>^U^A^@^@Ic^D<84>L^A<E0><FF><E0><C6>^EbM^@^@^A<EB>Ѓ<F8>btV<83><F8>eudD<88>-GM^@^@D<88>-DM^@^@<EB><B6><C6>^E/M^@^@^A<EB><AD><C6>^E:M^@^@^A<EB> ^E<9B>L^@^@ ^E<89>L^@^@ ^E<97>L^@^@ ^E<95>L^@^@ ^E^?L^@^@^O<B6><F0><83><E6>^A<E8><92>^@^@^@H<8B>^Ee^K^@^@H<8B>8<E8>^Y^H^@^@<85><C0>u^Q^O<B6>=nL^@^@<E8>^C^H^@^@<E8>@^@^@^@H<8D>5] ^@^@<BF>^A^@^@^@1<C0><E8><E5>^G^@^@<90><DB><FE><FF><FF><E7><FF><FF><FF><FE><FE><FF><FF><E7><FF><FF><FF><E7><FF><FF><FF><E7><FF><FF><FF><E7><FF><F> ^@^@H<8B>^HH<8D>=^V ...略
それぞれの用途
Vim
Vim(Vi Improved)は、Linux向けのテキストエディタの1つで、GUIを持たずにコマンドライン上で動作することが特徴として挙げられます。
Viの拡張版であり、Viの全機能をサポートしながら、多数の機能強化やプラグイン対応などが可能です。
Vimのメリット
Vimの最大のメリットは、キーボードで操作することができることです。マウスを使わずにキーボードだけで編集作業ができるため、作業効率が高くなります。
Vimの必要性
Vimは、初心者には扱いにくいテキストエディタであると言われていますが、一度慣れてしまえば、非常に高速かつ効率的に編集作業を行うことができます。
プログラマーやシステムエンジニアなど、コマンドラインで作業する人々には、Vimの知識は必須と言えます。
Vimを使用してみる
インストール確認
Vimがインストールされているかどうかを確認するには、以下のコマンドを実行します。
バージョン情報が表示されれば、Vimがインストールされていることになります。
vim --version
Vimはとっつきにくいエディタで直感的に操作出来るものではありません。
操作コマンドを知って慣れていく必要があります。
Vimの起動
ファイル名を指定することで、そのファイルを編集することができます。
vim ファイル名
Vimを起動すると、コマンドライン上にVimのウィンドウが表示されます。
Vimの終了に関するVimコマンド
Vimを終了するには、以下のいずれかの方法を使用します。
コマンド | 解説 |
---|---|
:q | Vimを終了する。 |
:q! | 編集中のファイルを保存せずに終了する |
:wq | 編集中のファイルを保存してVimを終了する。ファイルが保存された後、Vimが終了する。 |
インサートモード
Vimの編集モードの1つで、通常のモードでは、キー入力はコマンドとして解釈されますが、インサートモードでは、キー入力は直接テキストとして挿入されます。
インサートモードに入るには、通常モードで「i」キーを押します。
エディタ上に以下のように表示が行われます。
-- INSERT --
インサートモードから抜けるには、Escキーを押します。
ファイルの保存に関するVimコマンド
Vimで編集したファイルを保存するには、以下のいずれかの方法を使用します。
コマンド | 解説 |
---|---|
:w | 上書き保存する |
:w ファイル名 | 名前を付けて保存する |
:w! | 編集中のファイルを強制的に上書き保存する。 |
:wq | 編集中のファイルを保存してVimを終了する。 |
カーソル移動に関するVimコマンド
通常はカーソル移動はカーソルキーを使用しますがVimではホームポジションから手を動かさずに押せるカーソル移動用のキーに対応しています。
コマンド | 解説 |
---|---|
h | 左に1文字移動する |
j | 下に1行移動する |
k | 上に1行移動する |
l | 右に1文字移動する |
さらに便利なカーソル移動
以下もカーソル移動に使えるコマンドです。基本的なキーよりもさらにタイプ数も減らせるため活用出来るとよいです。
コマンド | 解説 |
---|---|
w | 単語の先頭に移動する |
e | 単語の末尾に移動する |
b | 前の単語の先頭に移動する |
0 | 行の先頭に移動する |
$ | 行の末尾に移動する |
G | ファイルの末尾に移動する |
gg | ファイルの先頭に移動する |
Ctrl + f | 1ページ分下にスクロールする |
Ctrl + b | 1ページ分上にスクロールする |
削除に関するVimコマンド
通常モードで使用できる削除コマンドです。
コマンド | 解説 |
---|---|
x | カーソルがある場所の文字を削除するためのコマンド。 |
dw | 単語を削除するためのコマンド。 |
dd | 行を削除するためのコマンド。 |
D | カーソル位置から行末までを削除するためのコマンド。 |
:%d | ファイル全体を削除するためのコマンド。 |
続く…
コメント
本記事の内容は以上になります!
書籍の続きのアウトプットも随時更新したいと思います。
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